港の役割

暮らしを支える海上輸送

● 国土が狭く資源に乏しいわが国においては、世界との貿易により日常生活や経済活動が成り立っているといえます。また、四方を海に囲まれていることから、外国はもとより、国内の貨物輸送も港湾を通じて行われるなど、私たちの暮らしにとって、港は欠かすことのできない社会資本です。
● 直江津港も、古くは奈良時代から越後国府の重要な港としてにぎわい、江戸時代には、日本海を航行する北前船の寄港地として栄えました。近代に入ると、港に隣接する化学工場向けの原材料やその製品、ロシアやアメリカの木材といった貨物を取り扱うことにより発展してきました。

ものの流れの効率化と環境負荷の低減

● 原木や原塩など撒積(ばらづみ)の貨物船で運ばれる貨物のほか、近年外国貿易では、輸送の効率化を目指して国際規格のコンテナによる輸送が増えており、直江津港でも、ホームセンター向けの日用品などの輸入や、化学製品の輸出など、さまざまなものがコンテナを使って運ばれています。
● また国内輸送では、農産物や菓子などを積んだトラックやシャーシ(トラックの荷台のみ)がそのまま船に乗って運ばれています。
● 船舶のCO2の排出量は、トラックに比べると10〜20%であり、特に長距離輸送の場合、船舶輸送は、環境にやさしい輸送といえることから、今後、海上輸送の役割が大きくなると思われます。

ひと(観光客)の交流

● 直江津港に開設されている定期航路には、旅客が乗船できることから、佐渡との間では、人の行き来があります。旅行客の皆さんにとっては、港はまさに玄関であり、航路は、当地域にとって重要な観光ルートとしての役割を担っています。